勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

ちいさいおうちのように

午前中だけ出勤のために都心に行ったので、せっかくだから本当に久しぶりに浜離宮公園に行って写真撮影を楽しんだ。 昔来た時はまだ汐留がここまで開発されていなかった。ビル群がすぐ近くまで迫って来ている。 ビルが入らないようにと池の写真を撮っても、…

時を越えて

1コマ目の「古代エジプトの時代から、年寄りは『最近の若い者は』と言っていた」というのは良く言われるが、結構怪しいらしい。湯川秀樹氏の対談形式の本「天才の時代」を読み始めたところ。(聞き役:市川亀久彌氏) その最初の章は弘法大師についてなのだ…

ビジネス ノウハウ本

実は私はビジネス系ノウハウ本はあまり読まない。自分があまり読まないので説得力に欠けるけれど、若い人はどんどん沢山読んだ方がいいと最近は思うようになった。やはり人類は先人や他人の知識/経験を情報という形で受け取れるからこそ発展してきたのだか…

下位の「したたかさ力」

一昨日書いた「藤井直敬氏著の『つながる脳 SOCIAL BRAINS』」に関したエントリーで、中山さんからいただいたコメントが印象深かったので描きました。 社会の安定は実は下が決めている。下位のサルは常に上の従っているのではなくて、相手の力を計り、隙あら…

つながる脳

藤井直敬氏著の「つながる脳 SOCIAL BRAINS」を読んだ。脳科学ブームの中で、本当に分かっていること(少ない)、ぶちあたっていること、そしてこれからの可能性とどこから攻めるとよさそうかといった、いかに不確実で分からないことだらけであるかを再認識…

幸せはどこに

以前から、昨年和訳されたビル・マッキベン著「ディープエコノミー」の中に書かれていた下記の話をマンガに描きたいなあ、ってずーっと思っていました。 一般的に一人当たりの収入がおよそ一万ドルまでなら、一貫して幸福は金で買うことができるが、それを超…

動的平衡

福岡伸一氏の前作「生物と無生物のあいだ」で出会った「生物は動的平衡」の考えは、一旦知ってしまうと、考え方の深くに鎮座ましまして、様々な事柄を考えるときに影響を与えている。派遣切りの問題とかで騒いでいるのを見ても、「会社が生物的に「ある秩序…

新しい資本主義

原丈人氏の「新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性」を読んだ。 原氏は2003年の読売新聞で、今回の大不況を引き起こした金融資本主義の暴走を批判する論文を書いている。当時これだけ明確に見通した人は少なかっただろう。それも、原氏自身はVC(ベンチャ…

すごい戦い

梅田望夫氏の新刊(あっという間に世の中はどんどん動いているけど)「シリコンバレーから将棋を観る」を読んだ。 「指さない将棋ファンが『観る楽しみ』を追求」というコンセプトで書かれた本。 トップの棋士たちが見ている世界は、一般の人には分からない…

免疫システム

豚インフルエンザの話をブログでは一回も描いていなかったので、ちょっと関連した昔から思っている内容を描きました(今日はPCで描く二日目。ほんの少しだけど使い方が分かってきた。まだまだ練習中)。 免疫システムはとても複雑で信じられないくらいよく出…

国をつくるという仕事

前世界銀行副総裁の西水美重子さんの素晴らしい本。(Ronronさん、教えてくれてありがとう!) 読んでいて大きな感動とともに、いかに自分がこの世界のことを知らないかに恥じ入った。 BOP(Bottom(or Base) of the Pyramid:世界の人口をピラミッドに喩えて…

かなりの達人

NHKラジオ英会話の遠山顕先生の本、「Hi!英語丼」から。 シリコンバレー駐在経験(6年弱)がある私は、当たり前だけど英語はそこそできるつもりだけど、この本にはかなり参りました。ぜーんぜん英語なんて出来てないわ。では、4コマの解説です。(全て「Hi!英…

○×大国ニッポン

大前研一さんの『「知の衰退」からいかに脱出するか?』を読んだ。 大前研一節満載のスパスパ切れる気持ちいい本。「その通り!」「やっぱり!」「なるほど!」が満載。さすがである。狭ーい世界で自己正当化をしている多くの日本人に読んでもらいたい。(私の…

世の理(ことわり)

少し前の本だが、強烈な本。(「暴走する資本主義」ロバート ロバートライシュ著)暴走する資本主義作者: ロバートライシュ,雨宮寛,今井章子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/06/13メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 170回この商品を含むブ…

貧困のない世界を創る

2006年にノーベル賞を受賞したバングラディッシュのグラミン銀行の創設者であり総裁のムハメド ユヌス氏の講演を前から2列目の至近距離で聞いた。英語での講演だった。 内容は、下記の本に出ていたものが中心だが、実際の声を聞いて、同じ空気を吸って、感…

孤(狐)軍奮闘

「透明マント」は空想物語でなく、メタマテリアルの負の屈折率のデバイスを使えば実現できる・・・という本。 このマンガはフィクションですが(当たり前か)。透明人間の作り方 (宝島社新書)作者: 竹内薫,荒野健彦出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2009/02/0…

ビジネス<勝負脳>

動かなければ抵抗も感じない。けれど動いてしまう、足掻いてしまう。それが好きなのかな。*)最初の水泳の話は脳外科医で沢山の人の命を救ってきたとてもパワフルな林成之先生のこの本から。独自の理論を展開されていて、勇気ももらえる本。もっといい話は…

同期性

↓この本に出てくる『「ニコニコ動画」は擬似同期』という話に触発されて。コミュニケーション技術の進化は多少の横道には逸れながらも「Face to Face」の同期性に向かっているのだろう。技術がそれに到達する過程の不完全な同期性(非同期性)技術に慣らされ…

the wish list

出勤初日から「会議」と「メール」漬け。このまま気がつくと「あら、また一年経っちゃったな」になりそうなので、この歳にして改めて「私のwishは?」と考えようとしたら本棚にこの本が。(昔、Z氏からもらった)The Wish List作者: Barbara Ann Kipfer出版…

日本語で亡びるとき

もちろん、「日本語が亡びるとき」のパロディ(にもなっていないか)。 先ほど読み終えました。すごい本でした。創作の世界の隅っこに棲む私にとって、あれやこれや、本当にあれやこれや考えてしまう内容でした。まともな感想を書ける日が来るか分からないの…

起居注(ききょちゅう)

中国の唐の時代にあった起居注って、今話題のライフログそのものだなあ。ライフログよりもっと高度な視点も入っている。 > http://www.tabiken.com/history/doc/E/E147L100.HTM 2,3コマ目の唐の太宗と起居注の会話はこの本から。司馬遼太郎氏のこの本「歴…

私塾

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)作者: 齋藤孝梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/08メディア: 新書購入: 79人 クリック: 1,862回この商品を含むブログ (314件) を見るじゃ、やってみようっと。 ←昨日は同じ8位だったおや…

セッケイカワゲラ

セッケイカワゲラの話はこの本で知りました。 セッケイカワゲラがどうして成虫になると川上を一途に目指すのか。そしてそのような生態はダーウィンが言う「自然淘汰」だけから受動的に生まれたのか、それとも「生き延びたいから川上へ行こう」と能動的な意志…

不機嫌な職場

J.Feelの高橋克徳さんも著者の一人であるこの本(下↓)を読んで。確かに日本の職場はどんどん不機嫌になっていっている。(そう感じている人にお薦めの本。なんとかなると元気づけてくれます。)4コマのネタのグラフは、私自身のシリコンバレーでの駐在体験か…

『ウェブ時代5つの定理』

梅田さんの新刊を読み終えました。まともな素晴らしい感想はtaknakayamaさんやcaesarkazuhitoさんが書かれているので、ちょっと違った視点でマンガに描きました(というか、4コマでは深い感想は描けない…) 2008-03-07 - 横浜逍遙亭 2008-03-08溢れているエ…

ビッグバンで生まれて

違う内容の会議が4つ連続で同じ会議室で。ふー、疲れましたわい。ビッグバンで宇宙は大きくなり、ある時から収縮を始め、小さくなって点になって、・・・のあとに「新サイクリック理論」では、またビッグバンが起きて、宇宙は拡大し、・・・と繰り返すそう…

「ヲ族」と「二族」

「技術者力」を鍛える 現場からイノベーションを起こすための人材鍛錬法(水島 温夫 (著) )を読んで。なかなか示唆に飛んだ本。スパッと切れて納得感がある。ただ、切れすぎる刃物は両刃の剣の危うさがあり、「じゃ、日本人がやってきたのはやっぱり正しか…

一回性

この本はすごい。私にとっては気づき満載の本だ。この本に出会ったことが一回性そのもののような気までする。 あまりに多岐に渡る考察が溢れているので、その断片からのネタしか描けない。なさけないけど仕方ない。すごいんで。 http://d.hatena.ne.jp/segaw…

整理に時間が

茂木 健一郎さんの「欲望する脳」を読んでいる(まだ途中)。すごい本だ。これまでの本は私たち一般市民に合わせていたのがよく分かる。もちろんすごく分かりやすくは書かれているけど、かなりの直球。この本に触発されて色々と想いをはせる。今日のネタも少…

ウェブ時代をゆく

梅田望夫さんの新刊「ウェブ時代をゆく」を読んだ。一気に。 刺激的で素敵な本だ。 (上の4コマみたいな単純な話ではありません。でもストレートな内容。)20代を中心とする若い人たちへ「Webの世界を空気のように吸ってこれまでなかった広い別世界の…