福岡伸一氏の前作「生物と無生物のあいだ」で出会った「生物は動的平衡」の考えは、一旦知ってしまうと、考え方の深くに鎮座ましまして、様々な事柄を考えるときに影響を与えている。派遣切りの問題とかで騒いでいるのを見ても、「会社が生物的に「ある秩序」を保って生き延びて行くためには、常にその中身である社員も入れ替わって行かなければならない。問題は、「古い老廃物」から捨てて行くのが生き物として当然なのに、そうでないところから捨てているところだ。ただ、体の場所によって細胞の新陳代謝のサイクルは違う。派遣はもともと短く、正社員は長いシステムとして無意識に動的平衡を保っている可能性もあるなあ。そして、インプットがなければ死んでしまう。一方、しがみついているだけの社員はメタボだな。いらない。」とか思ってしまう。
今回の「動的平衡」は、タイトルとおり「動的平衡」について真っ正面から書かれた本。
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2009/02/17
- メディア: 単行本
- 購入: 28人 クリック: 282回
- この商品を含むブログ (162件) を見る
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
- 購入: 56人 クリック: 1,487回
- この商品を含むブログ (1109件) を見る