原丈人氏の「新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性」を読んだ。
原氏は2003年の読売新聞で、今回の大不況を引き起こした金融資本主義の暴走を批判する論文を書いている。当時これだけ明確に見通した人は少なかっただろう。それも、原氏自身はVC(ベンチャーキャピタル)であり、身の回りは金融資本主義にまみれた連中で囲まれていたはずであり、自身の基軸を失わずに、むしろ非常に明確に金融資本主義に代わるべき「公益資本主義」の理論や具体的な対応策を提言しているのは驚きでもある。すっきりとしたゆるがない視点には感動を覚えた。
２コマ目に書いたスピルリナは藻類。豊富なタンパク質に富み、ビタミンなどもバランスよく含まれており、貧困で飢餓に喘ぐ人々が実際にこの錠剤で健康を取り戻している。
しっかりとした理念と信じられないくらいすごい行動力。
薄い新刊本だが、読後の充実感はすごい。お薦め。
- 作者: 原丈人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/04/16
- メディア: 新書
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