地震はエネルギー(マグニチュード)が2倍になると、その発生確率・頻度は4分の1になる。
こういう「ある大きさ/数など」のX乗にその発生確率が比例することを「べき乗則」という。両対数グラフにすると直線になる。(かなりいい加減な解説ですので、ちゃんとしたことを知りたい人は調べてね)。
大地震も大きな山火事も「めったに起こらない」「なんで起こるか分からない」のは共通だけど、この「べき乗則」に結果的に乗っている。人間が関わっている様々なことも乗っている。(なんと、戦争も。戦死者の数が2倍になるとその頻度は4分の1になる。)
少し無力感を感じてしまうけど、とても面白い本。文庫本であるとは知らなかった。
歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 作者: マーク・ブキャナン,Mark Buchanan,水谷淳
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: 文庫
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仕事でやっている「新規事業の創出」も結果はこの「べき乗則」ラインに乗っちゃうのかなあ。X乗のXが、やり方や努力で変わることを願うけど。(統計処理できるまで会社にいないな)
随分前に読んだ同じ著者(マーク・ブキャナン)のこれもすごくお薦めです。
- 作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: 単行本
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