勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

寄ってたかって

舛添都知事が辞任。簡単に言うとマスコミへの対応が本当にまずかったのが原因でしょう。なぜそうなったのか。舛添都知事自身がいかに人の気持ちが分からないタイプの人間だったかに尽きるだろうけど、それ以上にマスコミにとってこの話題は「何も努力せずに一方的に批判でき、自分たちには何ら困ることが起きない」という「格好のネタ」だったからだと思う。
本来のジャーナリストがやらなければならない仕事は、自ら汗をかき、時には危険も顧みず、自分の意見もしっかり持って真実を世の中の人々に伝えることだが、その反対が今のマスコミ。そうすると簡単な操作で御用報道になる。今回のマスコミの舛添報道狂乱で失われた「他の重要な事項の報道」が山ほどある。なぜこのタイミングなのかとかも勘ぐられても仕方ない。
マスコミの皆さん、何だかんだ言って、影響力は大きいのですよ。一杯あるでしょ、何とかしなければいけないことが。少しの人でいいから頑張ってほしい。

オバマ大統領スピーチ@広島「届かない人も」

オバマ大統領の広島でのスピーチは本当に素晴らしかった。もちろん、スピーチライターが書いているのは周知の事実だろうが、オバマ自身が個人としての信条を表したものだと感じる。どうしてその信条を現実に実行できないのか、タリバンアルカイダとの戦いではとんでもないことをやってしまった(戦争の相手でない他国に勝手に空爆)のはオバマ自身だとか、色々あるけど、とにかくスピーチの内容は素晴らしい。人類が行くべき道を示した。マスコミやネットでは色々と言われてはいるけれど。

それに対して安倍首相のスピーチは「同盟国」「一緒に世界平和を」という自分の都合にいいことの正当化だけを感じる。安倍首相が言うと「同盟」も「軍事同盟」としか聞えず、「アメリカさん、集団で自衛という名の元に戦争をして、世界の今の秩序を壊さない平和(誰の?)を守りましょうね」とよく分からない媚を売っているようにしか見えない。(こんなことを書くと、また色々言われちゃうだろうけど)
紛争を外交的手段で解決して行こうというオバマ大統領のせっかくのメッセージを台無しにしている。
ま、そのすれ違いはあまり取り上げられていないからいいと言えばいいけど。単に恥ずかしい。

税理士の「理」

パナマ文書(Panama Papers)が5月に全部が公開されるそうだ。タックスヘブンによる節税は大変多くの大企業もやっているらしいし、それ自体は合法のものが殆ど。それらをサポートしているのが税理士さん。
税金はできるだけ払いたくない・・・当然の考えだけど、その税金によって国は支えられ、税金は多くの人々の役に立っている。だから、前々から「沢山税金を収めている企業、個人を褒めてあげたらいいのに」と思っているのだが、なかなかそういう情報は(面白くないからかな)流れない。
Googleで「法人税 トップ10」で検索しても、2014年3月期のこの記事以外は中々見つからない。
個人ランキングはもっと見つからない(「高額納税者公示制度」が2006年に廃止されたのが原因の一つ)。妬みに繋がるから、ということもあるのだろうな。
また、サラリーマンは物言わぬ納税優等生。もっと褒めたらいいのに。

そんなことを考えながら、ふと「税理士の「理」って何だろう?」と思って調べた(情報の例はこちら)のをネタ元にしました。代理だったら「代」で「税代士」でも良かったのにな。

(*タックスヘブンはhavenで「安息の地、安全な場所、安息所、避難所」、heavenは「天国」。1コマめは混じって書いちゃいました。ご指摘を受けて気がつきました。間違いですね・・・ま、いいか。)

良い溜まり方

今週の後半は沢山の様々な講演会やイベントに出席。自分が講演者じゃなくて純粋な聴講者である機会がこれだけ続いたのは珍しい。
独立して1年を経過し、とても楽しく広がりを感じながらやっているけれど、やっぱりいつも「次のワクワク」が欲しい。その種になるかもしれないことを沢山食べて(インプットして)溜めることができた。まだそれから何が生まれるか分からないけれど、この感じも好きだ。
・・・というようなネタを描こうと思っていたら、パリで同時多発テロが発生。「溜め込む」ものが憎しみと怒りだとロクなものは生まれない。そんなものは熟成せずに強烈な太陽の黒点活動か何かで双方とも忘れてしまえればいいのに(無理だろうなあ・・・)。

覚悟

先週、集団的自衛権の法案が予定通り衆議院を通過。次回の総選挙でなんとかしないといけないが、その前にできることは唯一「支持率を思いっきり低下させること」。
 
確かに支持率はじわじわ低下しているが、まだまだ安倍政権の支持率は十分に高い。支持している方々がみんな今回の法案のことを理解して支持しているとは到底思えない。おそらく「だって他の党で支持したいのはないじゃん」という消去法的考えが下地にあるのだろう。
 
今回の件で(安倍政権のおかげで)、これからの国の形をどうすべきかということに対して思考停止ではいられない状況ができたと思う。
 
憲法第9条は、「国際紛争の解決を武力では行わない」というこれまでの人類の常識からみたら確かに無謀な「覚悟」を示したものだと思う。つまり、武装はせず(丸腰で)、外交や金銭的なことや、民間の人間のつながりなどでなんとかするという「覚悟」。国連軍事監視団への参加もやらなくてはならない手段だろう。
 
今回の法案の議論で何度も取り上げられた「リスクは上がるのでは」ということについては、「上がるか下がるかは分からない」のが正解だろうが、それ以上に大事なのは「どうやってもリスクはある」という当たり前の認識だ。
 
武力を行使しても、武力を使わなくても、国の存続や国民の安全に必ずリスクがある。「確率」はある程度述べる事ができるだろうけど。
つまり、ポイントは「覚悟」と「確率」。カクゴとカクリツか・・・
 
いいきっかけなので、今回の法案に反対する側(私も含め)も「覚悟」を議論してしっかり持ちたい。
「覚悟」はどういう表現で持てばいいのだろう。
「XX万人が殺される確率がYY%以上の場合までは武力は使わない」などかな?それとも「期待値」(この場合は「恐怖値」?)かな。
安倍政権の前までは「自国が攻撃されるまでは武力は行使しない」ということだったが、「国民が一人でも殺される可能性がある場合は、武力を行使できるようにしておく」という風に変わってきているので、どこまで武力を使わないかを明確な「覚悟」として持たないといけないだろう。(「攻撃は最大の防御」というシンプルな(単純な)考え方にいくらでも寄って行く)
それとも「ありとあらゆる武力行使以外の方法を取るが、ダメだったらどうなってもいい」という覚悟かな。(これは今日ではなかなか認められないだろうが、戦後直後の日本人であれば、多くの方が「もう何がなんでも戦争だけはしたくない」と心底思っていたので、合意される覚悟だったかもしれない)
 
法案支持の方からも、反対の方からも「何言ってんだ!」とか「無知!」とか言われそうだけど、言わなきゃね。なんかのきっかけになって考えてくれる人が一人でも増えれば嬉しい。(それにしても4コマに書くには内容的にも言いたい分量的にもちょっと無理があったな・・・)

本来の目的・機能が・・・

FAX付き電話を買い替えた。オレオレ詐欺や迷惑電話の横行で「電話がなるべくできにくくする電話」というのが最近の売りのようだけど、なんか変だなあ。「スマホ連携」を謳っているものもあるけど、固定電話の断末魔にしか見えないし。
 
「XXがなるべくできにくくするXX」を色々考えてネタにしようと思ったのだけど、どうしても、多分来週には衆議院で採決が行われる「集団的自衛権」関連の法案について、「本当にこれでいいの?」「なんかできないの?」と言う事が頭に浮かんできて(気になって)、ちょっと無理矢理だけど漫画の流れに入れてしまいました。
 
「シンプルに表現することが特徴の4コマ漫画をなるべくシンプルでない流れ/オチにしようと足掻いている4コマ」・・・という言い方も分かりにくいな。