かなり前の本「老いはこうしてつくられる―こころとからだの加齢変化(正高 信男 著)」によると、
人間の身体認知力ってすごくて、数メートルも先にある走り高跳びのバーの高さが、自分の股下の長さの丁度1.07倍までだと「跨げる」と思うそうだ。それが1.08だと「無理」と、たった0.1(つまり、股下が80cmの人だったらたったの8mm)高いだけではっきり認識する。
しかし、年を取ってもその「1.07」という数字は変化せず、体がついていかなくなって、跨げなくなる。
サラリーマンの「肩書き」も気をつけないと「勘違いの(身体)能力アップ」になる。もちろん、その肩書きを正しく活用できる人は高いバーにも果敢に挑戦して跨いで行けるのだけれどもね。
老いはこうしてつくられる―こころとからだの加齢変化 (中公新書)
- 作者: 正高信男
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 新書
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