勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

(憲法改正)やるんだったらしっかりしたものを

憲法は権力側(国など)を縛るものです。
だから「縛らない方がいいと思うところが出てきたり」、逆に「穴が空いてきたからちゃんと縛るべきだ」と思ったら、国民が憲法を改正するのがスジです。
憲法9条については、当初は自衛隊違憲だという国民の理解が多かったものの、アレコレなんだかんだ理屈をつけるて「違憲ではない」ということになっています。
これ自体が憲法が役割を果たせていないということでしょう。
だから、安部首相は「自衛隊憲法に」というのは分かりますが、「9条の1項・2項はそのままに」と言っちゃたので、憲法自身の内部に大きな矛盾を付加するので、憲法が果たすべき「縛り」も「ここまでやっていいよ」も、今よりもっと曖昧になってしまいます。
現実の世の中は矛盾だらけですが、憲法くらい矛盾がないようにしたいものです。
じゃ、9条はどうすればいいのか。
すごく単純に言うと、
1.もっと明確に武力や軍を持たないようにする

2.ちゃんと明確な(拡大解釈ができないような)縛りをつけて、「軍」を持つ
のどちらかしかないと思います。
1をやるのは相当な覚悟が必要です。アメリカの軍事力に守られているようなことも減らしていくことが必要でしょう。自衛のためにも武力には頼らない、全て外交努力などで解決し、攻められてきても抵抗しない、というすごい覚悟です。でもそれはそれで、ちゃんと覚悟があればいいと思う。今の護憲派の人たちにはその覚悟が足りない。
自衛のための武力は必要だ、と考える国民が多いのであれば、ちゃんとした2に適合する憲法だけを通すべきでしょう。「自民党案しかないから(知らないから)自民党改憲案でいいんじゃない」ということにだけはならないでほしい。「自衛隊は軍じゃない」なんて詭弁もやめましょう。そして、「知らなかった」ではすみません。
以前も書いたけれど、どうやれば興味がない国民が少しでも情報を得て自分で考えてくれるか、が一番のポイントだと思う。
あまりに微力だし、書きにくいネタではあるけれど、4コマを書くしか私にはできないので、書く。