勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

一人旅で考える

平泉・遠野・花巻に二泊三日で一人旅(今週が夏休み。勤続記念休暇もあって、この一ヶ月くらいは本当に休みばかりだなー)。

東北のこの地が特にそうかもしれないけれど、「昔はあったけど今はない」ものが多い。「跡」ばかり。
芭蕉もそれを感じたのかもしれないな。芭蕉の時代は今ほど発掘作業がされたいた訳ではないけれども。

一杯歩いた(75000歩以上(サイクリング除き))。一杯撮った(900枚以上)。家族にはゆっくり見せる。(多過ぎるので)

毛越寺。昔はこうだったらしい。「戦争には勝ったけど、大した文化だからちゃんと守ってあげるよ」ということだったらしいが、結局、本気度がそこそこで、金がかけられずに消失してしまったらしい(ちゃんとした歴史はちゃんと調べて下さい)

「浄土」を表す池と岩も震災後はこの状態で雰囲気がない。

もともとあった建物の跡(XX堂)があちこちに。

中尊寺の薬師堂。目に効くのがうたい文句。(今回の旅で中尊寺だけが人ごみ。)

北上川を望む「高館(たかだち)義経堂」から。

ここで有名な「夏草や 兵共が 夢の跡」はここで読まれたらしい。

無量光院跡。説明看板の逆方向から来たので、本当にどこが「跡」か最初はさっぱり分からず。

これが当時の復元図。

これが「跡」。かなりの(無理矢理の)想像力が必要。

伽藍御所跡。溝。広大な土地に広がった権力の地。

遠野は実はビールの「ホップ」の名産地。知らんかった。本物のホップも初めて見た。

ポスター見つけた。

有名なカッパ淵。カッパの好物キュウリをエサにした釣り糸が垂れている。(ネス湖ネッシーみたい・・・)

カッパの女の子と。キュウリは新鮮。

遠野ふるさと村。巨大。

ちゃんと馬もいる。でかい。仲良しになった。

遠野ではこのレンタサイクルで移動。気持ちよし。

広がる田んぼ。

左手に田んぼ右手に川(猿ケ石川)、正面に山。なかなか完璧な風景の中をサイクリング。

新渡戸稲造記念館(新花巻)。少し前の5000円札の人。新渡戸稲造の人生を学んで、なんかすごく共感・同情してしまった。「太平洋の橋になりたい」と世界平和の礎になりたく、初代国際連盟の事務次長を勤めた人。結局、日本はその後国際連盟を脱退し、第二次世界大戦に突入してしまう。つまり、新渡戸稲造がやったことは、単純に言うと「意味がなかった」ことになる。でも、違うと思う。この世はそんなに単純ではない。有名な「武士道」を書いたきっかけが、ドイツ人(だったかな)の友人から「日本は宗教抜きにどうやって道徳教育をやっているのだ」と聞かれたことだとか。なるほど。右翼も左翼も嫌いなので、なんとなく「武士道」も読んだことがなかったが、読んでみるか。(世界に翻訳され、ルーズベルト大統領も愛読し、そのおかげでサンフランシスコ条約も日本に割と理解があるものになったとか)

花巻と言えば、宮沢賢治
注文の多い料理屋で昼飯をいただいた(写真はそのモザイク)