勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

【改憲】どう見てもおかしくても「他にないし」でどんどん進む

『公開討論「安倍加憲論への対抗軸を探る」』を聞いてきた。

2時間半があっという間で、面白く、勉強になり、色々と考える視点をもらってとても有意義だった。

ただ、結局「対抗軸」というタイトルがあるのに、「色々な人が自分の意見を色々言うのが大事」に留まっている感じがちょっと残念(司会の方が振ってくれたけれど)。
様々な考えがあるから、「対抗軸」として「憲法は変えない」「これを機に憲法を変える」というどちらもあるかもしれないけれど、殆どの国民は「よく分からないから目の前に何か提示されたらOKって言うのが無難」って思っているので(安倍政権の支持理由のトップがずうと「他がないから」と似ている)、ここは是非「これが自民党改憲案に対する私たちの案だ」と、野党が結集して案を出してほしい。「護憲」を看板に挙げているので、それだけはできないということらしいが、それだと「他にないから」で「OK」にしてしまう国民性が利用されてしまう。「分からないから」で留まり、投票に行かない人も多く出て、結果「OK」につながる(投票数の過半数なので)。
それを避けるためには、単に反対するのではなく、「比較するもの」を提示して、いかに自民党案がひどいか(恥ずかしいか)を多くの人に興味を持ってもらって理解してもらう必要がある。
家電製品(炊飯器とかテレビとか)を電気屋さんで買う時にも、一杯ならんでいるところから買うからこそ、店員さんに「どう違うの?」とか質問して、最新の機能とか違いとかを理解するものだ。もし「これしかないので」ということだと、「ま、仕方ないか」と何か問題があるかなどは考えずにそのまま買ってしまう人が多いだろう。
今日の討論会も、そういう「本当は知ってもらいたい人」は対象になっていない。ある程度の知識がないと分からない。また、残念ながら中高年ばかり。
山尾志桜里議員が、独自に案を作っているようだが、中々大きなうねりまではいかないようだ。ネットで調べても文言化されたものには行きあたらない。早く案を作って、広くばら撒いてほしい。100%賛成はなくても、自民党案との比較サイトなどが出てきて、ちょっとは知りたい人の手助けになるだろうから。
 
今日、改めて思ったのは、やっぱり4コマで発信していこうということ。だって難しい話だもの。興味を持ってくれる人の入り口として頑張りたい。
 
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P.S. 今日のネタ作りには結構苦労しました。「自民党案がどう変なのか」を漫画的に言うにはどうすればいいのか、と。「9条2項はそのままに自衛隊を明記」という「なんじゃその論理矛盾平気症候群は?」ということを表すのにも「丸腰ですがピストルを持っています。だってピストルが可哀そうだもの」っていうセリフにたどり着くのにかなり時間をくいました。