勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

「個人が大事」か「国が大事」かの帰路のない岐路へ

かけそば(加計学園)とかもりそば(森友学園)とかは、どうでもいいとは言わないが、いよいよ本丸の「憲法改正」が動き出そうとしていることに目を向けよう。
私は右でも左でもない。護憲でもない。憲法は時代に合わせて、使えるように矛盾などは改定していくべきだと思っている。
しかし、今の権力側が目指そうとしている「国の形」の方向性に則った憲法改正は、とてもまずいと思う。
 
いよいよ差し迫っている。ここで一番の問題は、国民がどのくらい憲法改正の内容を理解しているかだと思う。安倍が嫌いだとか、野党が情けないからとかの理由で国民投票が行われるのは、本当にまずい。
ではどうすればいいのか。
みんなが様々な形で発信して、興味や理解がない人たちに少しでも考えてもらえるようにすることだ。
簡単なことじゃない。だいたい、その対象となる人々は政治的なことを嫌う。そして、興味や支持政党がある人だけの間で、専門的な議論ばかりが行われる。
 
で、とにかく4コマ漫画を描くことにした。私ができるのはこれ。もちろん憲法の専門家ではないので、どうしても間違いも入るだろうし、自分が気がつかない偏りも含まれるだろう。けれども、「だから発信しない」というのはダメだと思った。
 
毎回テーマがあるのだけれど、そのテーマをちゃんと説明するには当然4コマでは足りない。だから、本来は4コマに合わせて、解説も書いていきたいのだけれども、これはこれで大変なので、4コマ公表とはタイミングをずらして(エネルギーがあれば)書いていきたい(けど難しいかな・・・)。
 
今回のテーマはタイトルにある「「個人が大事」か「国が大事」かの帰路のない岐路へ」。
今の憲法では「「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」(日本国憲法99条)」と「憲法は国の権力を縛るものだ」と明記されている(→参考)。
美しい国」を目指す人たちは「「個」は「国」を支えるのが当たり前」という考えから、この基本的な考えを変えようとしている。緊急事態条項もその一つだ(多分、憲法改正の本丸の一つはここ)。「国の方が国民より大事。それが結局は国民のため」という考えが正しいかどうかは、人それぞれが考えることだと思う。私は国という容れ物よりもそこに生きる個人があれこれ多様なことをやって、多少の問題が生じてもなんとか足掻いていく形が好きだ。