勢川びきのX記 (4コマblog)

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すしざんまいとソマリアの海賊と 北風と太陽

ネットで話題になっている「「すしざんまい」が年間300件の海賊被害をゼロに」
アフリカのソマリア海峡で出没していた海賊が、最近0になったそうである。毎年正月に最高額でマグロを落札しているすしざんまいの木村社長のインタビュー記事。
ソマリアの海賊は元々は漁師だったのが、国がボロボロになり、ある意味仕方なく海賊をやっていた。一方、ソマリア海峡はキハダマグロの宝庫。そこで、木村社長は海賊をやっていた人達に船や技術や販路を渡して「ビジネス」として彼らをパートナーとした。海賊をやりたくてやっていた人達ではないので、海賊を辞めた・・・こういう話である。
一言で言うと「むちゃくちゃ素晴らしい」。
もちろん、すしざんまいのおかげだけで海賊が0になった訳では恐らくなく、各国の軍や巡視艇の影響も大きいのだろう。(参考「すしざんまい社長はソマリア沖の海賊を壊滅させたのか?」
しかし、軍だけでは、一時的に海賊活動を抑えることができても、軍が引っ込めばまた出てくるといういたちごっこになるに違いない。「自分たちのビジネス」という誇りを持ってちゃんとした収入源が得られた時に本質的な解決となる。そして、それを単に「与える」のではなく、与えたように見える側(この場合はすしざんまい)の「ビジネス」であることが持続力を生み出す。「素晴らしい」のはそういう点だ。こういう活動やビジネスを是非やりたい。

「武器や軍は必須である。戦争も必要悪だがとにかく必要である。」ということ以外の手が考えられない/やれない人達は北風くんにだけ吹かれているのじゃないかな。(知っていると思うけど、「北風と太陽」はこんな話