勢川びきのX記 (4コマblog)

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そんたく病

忖度(そんたく)は辞書で引くだけだと、「他人の心を推し量ること」とかしか出て来ないことが多いが、「立場が上の人が考えていること」や「部門の空気」を推し量ることという意味でよく使われる。それも「推し量る」のが、「勝手に思い込む」までになってしまうのが「忖度」だ。部下が提案してきたものを「社長はこんな提案は大嫌いだというのが分からんのか!」などの発言がそれ。多くは「自己保身」のために磨いてきた「忖度力」なので、本当に上の人や部門のみんながそう思っているかどうかよりも、単に「自己保身」として「やらない理由」に忖度力は活かされることが多い。
日本人の特長であった「他人の気持ちを思いやる力」が、大企業を中心としての(ダメな)「忖度力」に変質してしまったのは、哀しいな。