勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

脳はフレキシブルだから・・・

私も「部下の成果を自分のものだと言う上司」を支持するつもりは全くありません。
ただ、人間ってそういう風にできているのかもしれない、と思っただけです。つまり「繋がっているものは自分の一部」と思ってしまうようにできているのかも、ということです。
 
3年半ほど前から、このBlogの4コマをPCとペンタブレットで描いています。
絵が映っている画面は垂直に立っているディスプレイで、手で書く(入力する)のはディスプレイの前に置いた水平に置かれたペンタブレット
つまり、「目」はディスプレイを見ていて、「手」はペンタブレットの上で絵を描いています。
通常、紙で漫画を書くのであれば、当たり前だけど、「絵」と「ペン先」は一緒の所にあって、手もペンを直接持っています。
ペンタブレットとPCだと、「手」の動きと「絵」が本当は繋がっていない。約30cmは離れている。これには使い出した当初は確かに違和感がありました。
ところが、人間の脳はフレキシブルなもので、ちょっと使っているうちにあっという間に慣れて、あたかも自分の「手」がペンタブレットを通じて伸びてゆき、ディスプレイの中にある絵のところで動いているように感じられるようになり、まったく違和感は無くなってしまいました。
考えてみると、自分の「手」だって脳からは離れたところで「神経」で繋がっているだけなので、同じ事かもしれません。「繋がる」と「自分の一部」に変化するのです。
 
ちなみに、もっとプロ級の人の中では、「PCディスプレイと離れたペンタブレットでいい(私と同じ)」という人と、「いや、それはやっぱり精緻な感覚が得られないので、液晶ディスプレイに直接書き込みができるもの(タッチパネル)がいい」という二派に別れます。後者の人の悩みは「(下を向いているので)首が疲れる」ことと「液晶とPCからの熱で熱い」ことだそうです。