勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

楽しむ力

仕事は楽しいものじゃない。人生も楽しいことばかりじゃ当然ない。
でも「楽しいかどうか」を決めるのは、実はその人が持っている「楽しむ力」。


日本は基本的に豊な国なのに、何故、「閉塞感」や「将来への不安」というような負の感覚にどんどん覆われていっているのだろう。
有名な話で、「収入の一人当たりの平均が1万ドルを超えると、収入と幸せは比例しなくなる」というのがあるが、それと少し近いかもしれない。
それらを打破するには「楽しむ力」「楽しめる力」を磨いていくのがとても大事だと思う。


ひとつは、「やりたい」と決めたことに脇目もふらず猪突猛進して、誰が何と言おうとも、何かで足元を掬われようとも、困難にぶつかって多少のケガをしようとも、とにかくそれらはどうでもいいことだということにして、前に進むことを「楽しむ力」。
もうひとつは、「とはいっても」やっぱり人間は弱いものだし、やってきたことが本当にどうしようもなくなることもあるので、時には「逃げる」。それも単に「逃げる」のではなくて、「幽体離脱して、自分や自分の周りのことを客観的に第三者のように眺め」て「ほほー、大変ですねー、でも人ごとだと思うと結構面白い話。それにこの経験がいずれ生きるかもなー」と、「楽しむ力」。


「楽しむ力」を磨くコツは、「楽しんでいるようにいつも振る舞う」こと。本当は辛くても「楽しいフリ」をし続ければ、自分の脳の本能・感情に近い深い部分はだんだん上手に騙されるようになるもの。
周りからは時々「楽しそうでいいですねー」と皮肉を言われることも増えるだろうけれど、それも素直に「その通り、楽しいですよー!」と言い放っている内に、益々本当に「楽しむ力」は磨かれます。



実はこのネタの元は昨日参加したワークショップから。
日本科学未来館での「つくるコミュニケーション『自分ゴトの問い』セッション」に招待していただいただき参加。「社会問題」の「問題提起」というお題で、集まった人たちもとんでもないスゴイ人たち。単なるサラリーマンの私なんか発言してもいいのかなあ、って多少気後れしていたけど、いつもと同じでワークショップでは結構喋り、「自分ゴトで解決に関わりたい社会問題」をA4の紙に書いて会場をウロウロするコーナーでは、「かっこつけてもしゃーない」と居直って「なんとなく忘れられている巨大グループ『サラリーマン』を元気にする」としたら、意外なほどポジティブに共感して下さる人が沢山いてびっくり。

その後、7人のグループに分かれてディスカッションし、そのグループは「楽しむ力が足りない」というテーマとなった。
サラリーマンなんて「楽しい」から遠い仕事、という感じにどんどんなっていっているように思う。そんなことはない、と思い続けたい。そのためにも「楽しむ力」。他の参加者の方もそれぞれの活動で対峙している問題の背景に「楽しむ力」が必要と思ったようだ。
いやー、楽しかったし、勉強になったし、またまた刺激受けまくった。
お話させていただいた皆さん、ありがとうございました!