勢川びきのX記 (4コマblog)

日々・世界の全てを4コマで

みんなに分かるようにしてほしい

色々な人がいるのが民主主義だから、日本会議に賛同したりメンバーになったりする人がいるのは構わない。
でも、今の政治家での日本会議比率は国民の中の比率とはかけ離れている。多くの国民は日本会議が言っているような日本に本当になりたいのか?
でも、誰が日本会議なのか、簡単には分からない。選挙は選ぶこと。分かって選んでほしい。
そのうち選挙が始まれば、誰かが「まとめサイト」を作ってくれるかな。期待。

空気が分からない

色んな分析や解説がされているけれど、安倍政権への支持率がどうしてこれだけ高いまま続いてきたのか、そして、何故最近急落しつつあるのか、よく分からない。「何があっても大丈夫」が、何故、「何があったという訳でもないのに」落ちるのか。どんなにひどいことをやっても高止まりのままの時は本当に嫌だったが、大した意味もなく落ちるのも気持ち悪い。私には理解不能だ。

(憲法改正)やるんだったらしっかりしたものを

憲法は権力側(国など)を縛るものです。
だから「縛らない方がいいと思うところが出てきたり」、逆に「穴が空いてきたからちゃんと縛るべきだ」と思ったら、国民が憲法を改正するのがスジです。
憲法9条については、当初は自衛隊違憲だという国民の理解が多かったものの、アレコレなんだかんだ理屈をつけるて「違憲ではない」ということになっています。
これ自体が憲法が役割を果たせていないということでしょう。
だから、安部首相は「自衛隊憲法に」というのは分かりますが、「9条の1項・2項はそのままに」と言っちゃたので、憲法自身の内部に大きな矛盾を付加するので、憲法が果たすべき「縛り」も「ここまでやっていいよ」も、今よりもっと曖昧になってしまいます。
現実の世の中は矛盾だらけですが、憲法くらい矛盾がないようにしたいものです。
じゃ、9条はどうすればいいのか。
すごく単純に言うと、
1.もっと明確に武力や軍を持たないようにする

2.ちゃんと明確な(拡大解釈ができないような)縛りをつけて、「軍」を持つ
のどちらかしかないと思います。
1をやるのは相当な覚悟が必要です。アメリカの軍事力に守られているようなことも減らしていくことが必要でしょう。自衛のためにも武力には頼らない、全て外交努力などで解決し、攻められてきても抵抗しない、というすごい覚悟です。でもそれはそれで、ちゃんと覚悟があればいいと思う。今の護憲派の人たちにはその覚悟が足りない。
自衛のための武力は必要だ、と考える国民が多いのであれば、ちゃんとした2に適合する憲法だけを通すべきでしょう。「自民党案しかないから(知らないから)自民党改憲案でいいんじゃない」ということにだけはならないでほしい。「自衛隊は軍じゃない」なんて詭弁もやめましょう。そして、「知らなかった」ではすみません。
以前も書いたけれど、どうやれば興味がない国民が少しでも情報を得て自分で考えてくれるか、が一番のポイントだと思う。
あまりに微力だし、書きにくいネタではあるけれど、4コマを書くしか私にはできないので、書く。

「個人が大事」か「国が大事」かの帰路のない岐路へ

かけそば(加計学園)とかもりそば(森友学園)とかは、どうでもいいとは言わないが、いよいよ本丸の「憲法改正」が動き出そうとしていることに目を向けよう。
私は右でも左でもない。護憲でもない。憲法は時代に合わせて、使えるように矛盾などは改定していくべきだと思っている。
しかし、今の権力側が目指そうとしている「国の形」の方向性に則った憲法改正は、とてもまずいと思う。
 
いよいよ差し迫っている。ここで一番の問題は、国民がどのくらい憲法改正の内容を理解しているかだと思う。安倍が嫌いだとか、野党が情けないからとかの理由で国民投票が行われるのは、本当にまずい。
ではどうすればいいのか。
みんなが様々な形で発信して、興味や理解がない人たちに少しでも考えてもらえるようにすることだ。
簡単なことじゃない。だいたい、その対象となる人々は政治的なことを嫌う。そして、興味や支持政党がある人だけの間で、専門的な議論ばかりが行われる。
 
で、とにかく4コマ漫画を描くことにした。私ができるのはこれ。もちろん憲法の専門家ではないので、どうしても間違いも入るだろうし、自分が気がつかない偏りも含まれるだろう。けれども、「だから発信しない」というのはダメだと思った。
 
毎回テーマがあるのだけれど、そのテーマをちゃんと説明するには当然4コマでは足りない。だから、本来は4コマに合わせて、解説も書いていきたいのだけれども、これはこれで大変なので、4コマ公表とはタイミングをずらして(エネルギーがあれば)書いていきたい(けど難しいかな・・・)。
 
今回のテーマはタイトルにある「「個人が大事」か「国が大事」かの帰路のない岐路へ」。
今の憲法では「「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」(日本国憲法99条)」と「憲法は国の権力を縛るものだ」と明記されている(→参考)。
美しい国」を目指す人たちは「「個」は「国」を支えるのが当たり前」という考えから、この基本的な考えを変えようとしている。緊急事態条項もその一つだ(多分、憲法改正の本丸の一つはここ)。「国の方が国民より大事。それが結局は国民のため」という考えが正しいかどうかは、人それぞれが考えることだと思う。私は国という容れ物よりもそこに生きる個人があれこれ多様なことをやって、多少の問題が生じてもなんとか足掻いていく形が好きだ。

2020年 こんな感じにならないように

憲法施行70年の憲法記念日に安倍首相は「2020年に新憲法を施行を目指す」「その核は9条」と明言した。
憲法の精神はとても大事だが、もう単に護憲と言っているだけでは、すまないところまで来てしまっている。
国民はどのくらい憲法を理解しているのだろう。完全な理解は無理だとしても(憲法"学者"がいるくらいだから)、あるレベルの理解と自分の意見を持って、この流れに対峙してほしい。私もまだまだ勉強不足だけど。
ネットで発信するだけでは大多数には大届かないのだろうな。さて、どうするか。

憲法改正ネタは書きにくい。こんなネタでも漫画化するのにボツネタを山ほど作ってしまった・・・それでもなんか書き続けなきゃ、って思う。)

錯視

信じられないくらい酷いトランプ新大統領。あまりに酷い。これが当たり前になって「またか」と慣れてくると、色々な世界的「錯視」が起きて、とんでもないものまで「マシ」に見えるようになってしまうかもしれない。周りを隠して見てみましょう(この4コマは3コマ目まで同じ灰色、4コマ目は少し暗い灰色です。丸い穴を開けた紙で見てみてね)

憲法ワインを味見しよう

昨日は広島原爆記念日。そして間も無く終戦記念日。夏休みがある人も多いでしょう。
そこで、ぜひ、安倍首相が言う「自民党憲法改正草案をベースに変えるところは変え」と言っている「自民党草案」ってなんなのかを多くの人に知ってもらいたい。
ネットでいくらでも情報はありますが、例えばこれなんかいかがでしょう。
『Wordの履歴機能で、自民党が変えた憲法を見てみる』

先日の参議院選池上彰氏の番組で、谷垣幹事長とのやりとりでもこういうのがありました。
池上:「(自民党の)憲法改正草案がベースになるんですか?」
谷垣:「あれは野党のときに自由に議論したものでたたき台です」
つまり、この自民党憲法改正草案には自民党の本質が当時野党だったという気楽さから現れているということでしょう。でも、私はどうしてもこれが自民党の議員や党員の皆さんの総意とは思えません。一部の人たちの本気度だけが噴出してしまったように見えてしまいます。そんなものを「ベース」として、今後の憲法改正論議を起こして行っては、本当にマズイ。
「どこがどうマズイ」か、もしくは「全くマズくない、これをベースでいいのではないか」、などなんでもいいから、まずは「知る」「考える」ことです。
お友達や家族とも話すといいですよね、本当は。(これがまた難しいという世の中の空気があるのもマズイのだけど)

*結局、現時点で改正案のベースになる候補が他にまともにない、という問題をどうするか、についても今後4コマで書きます。多分。